ハウスキーピング協会から 4
さて、基本的なことですが「整理」と「収納」はそもそも違う活動です。この二つの異なる活動スキルを身につけ、この世に存在するすべての事象に対してこのスキルを使って成果を創っていく使命を担っているのが「整理収納アドバイザー」です。
日本は、欧米と異なり住環境や職場環境がコンパクトに思われがちです。それは国土が狭いという理由ととられる向きもあるようですが、実際のところアメリカはともかくとしてヨーロッパの国々と比べてもそれほど狭い家に住んでいるわけではありません。
ではどうして狭いというイメージになるのか…それは「モノ」が多いのです。
例えばキッチンの例をとっても、日本の場合は和洋折衷と色々な料理を作る材料があります。
それに対してヨーロッパのイメージは、お国の家庭料理を作る材料しかないとしたらこれはもう圧倒的にモノの量が変わります。「日本人の食文化は豊か」と捉えることで正当化してもよいのですが、一方で暮らしにくさや多くの無駄を出していることも無視はできません。
また、日本の家庭で日本の料理のみを作るようにするというのも難しいような気がします。
そこで、全く違う観点から「整理力」というスキルが必要になるという訳です。
これから、読者の皆さんに「整理力」とはなにかを説明していきたいと思います。(つづく)