ハウスキーピング協会から 15
さてこのストーリーやメモリーですが、前述した「製作者の意図」からかけ離れた物語を生み出すこともしばしばあることがお分かりいただけたと思います。
モノと人との関係は様々でとても複雑な印象を与えます。整理収納アドバイザーのロジックはこの複雑化した関係をいかにシンプルにするかに挑戦したと言ってもいいでしょう。
世の中には一見複雑に見えるために、問題化していることが少なくないと思います。「ことはそんなに単純じゃない」という理屈をつけて問題を解決しないという訳です。
モノが片付かないこともこの類にあたると思います。モノを片付けるって難しい・・・という片付かない理由にしているという訳です。ストーリーが進化したメモリーは人間側の一方的な理由付けです。「製作者の意図」で描かれた使用のイメージなどとはほとんど無関係に拡大していきます。
整理収納アドバイザーの観察と研究によってなぜ人がストーリーを強くしたりするのか。
またメモリー化しやすいモノには傾向があることが分かってきました。
ここからは少しその事例を挙げていきたいと思います。
(つづく)