ハウスキーピング協会から 20
前回の続きで「モノ側から人を見る」という仮説を応用することで、手放せなかったものを手放すことが出来るようになるというお話です。「モノ側から人を見る」とは、人側の事情ではなくモノ側の事情を強く意識してみるということです。モノは全てつくられた目的があります。これこれこういう用途に利用するという確たる使命がハッキリしていますね。少なくともしまっておくことが、モノの目的ではないでしょう。
このモノが持つ本来の使命を、人間が強く意識することによってモノを使用する機会を増やそうという訳です。先にあげた私の父のようなご年配の方はたくさんのモノを使わないまま所持しています。その沢山のモノの中から何かを選んで、誰かに貸して使ってもらおうという試みをしたとします。もし借りた相手がとても喜んでくれたという結果が作れたら、モノが使われることにより生き返ることを思い出すきっかけとなります。このような機会を増やすことで奥にしまってあったものがどんどん外に出るようになる可能性が生まれるのです。(つづく)
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•育児短時間勤務を子が小学校3年の終了時まで延長
•介護中の女性従業員からの声を受けて時間単位の年次有給休暇を整備
•女性従業員の自己成長につながる研修・勉強会等の実施