ハウスクリーニング協会から 9
さて、整理収納のステップ2は「モノの本質を知る」です。
これは少し深い意味があります。常識的にモノは生きていませんから人間が持つ意識のようなものはモノには存在しません。しかしもし人間のようにモノが意識を持っていたとしたらという仮説を立ててモノと人との関係を観察してみると面白いことが見えてきます。
つまりモノ側から人間を見るという試みです。モノが意志を持っていたとしたら所有されている人間にちゃんと使ってもらわなければ不満になるということです。
人間同士の関係に例えるなら、せっかく友達になったのに、ちっとも会って話をしてくれないという不満が募るのと似ています。
この関係は人間関係を壊すことに繋がるのと同様、モノと人との関係も悪化することになるという訳です。
いうなれば私たちがモノに対する罪悪感を感じ、ちゃんと使おうという意識が醸成されればこの仮説は人間にとって有効です。
「モノの本質」とは何か…
アドバイザーはこれを「制作者の意図」と「ストーリー」であると定義しています。(つづく)